研究活動

次回例会

日本社会科教育学会 2024(令和6)年度講演会(研究推進委員会例会)

研究推進委員会では、華井和代氏(東京大学未来ビジョン研究センター特任講師)による講演会「つながりでとらえる国際問題 ― コンゴの紛争鉱物問題と私たち ―」をオンラインで開催します。質問や意見交換の時間も取る予定です。ぜひご参加ください。

1.日 時 2025(令和7)年3月16日(日) 13時50分~16時
2.開催形態等 オンライン(リアルタイム配信)・参加費無料・事前申し込み
3.テーマ 国際問題に向き合う社会科教育のあり方に関する講演会
4.趣 旨 現行の学習指導要領の目標を見ると、どの学校種でも「グローバル化する国際社会」と示されている。小学校第6学年では「グローバル化する世界と日本の役割」について学習し、文化の多様性と、異なる文化や習慣を尊重し合うことの大切さを理解させるとともに、国際社会において我が国が果たしている役割を考えさせる。中学校社会科公民的分野では、「世界平和と人類の福祉の増大」で、国家間の相互の主権と協力、国際機構や経済的・技術的協力の重要性を理解させるとともに、国際社会における我が国の役割を考えさせる。高等学校公民科の公共では、国際社会における我が国の役割を取り扱うほか、経済のグローバル化と相互依存関係の深まりに関わる現実社会の事柄や課題をもとに、合意形成の重要性や資源の効率的配分、政府の役割などを理解させる。地理や歴史でもグローバル化する国際社会を取り扱うが、グローバルな問題へのアプローチは、国内地域に比べ、理解が十分でない諸外国を対象として、何が問題・課題かをとらえ、多面的・多角的に考えていく難しさがある。日本の役割や課題解決の方法を考える前に、問題・課題をどうとらえ、自分とどう関わらせて考えようとする態度を育てていくかに苦労している授業者も少なくないと考える。そこで、今回の研究推進委員会の講演会では、グローバル化する国際社会をどうとらえ、授業を展開していくとよいかをご提案いただき、ご参観の皆様と考えてみたい。
5.講演者・論題 華井和代氏(東京大学未来ビジョン研究センター特任講師)
つながりでとらえる国際問題 ― コンゴの紛争鉱物問題と私たち ―
6.参考文献・資料 <書 籍>
・立山芽以子・華井和代・八木亜紀子『ムクウェゲ医師、平和への闘い:「女性にとって 世界最悪の場所」と私たち』岩波書店(岩波ジュニア新書)、2024年。
・華井和代『資源問題の正義-コンゴの紛争資源問題と消費者の責任』東信堂、2016年。
<論 説>
華井和代「コンゴ民主共和国における紛争資源問題の現状と課題」(『国際問題』No. 682、 日本国際問題研究所、17-28頁、2019年)。
<政策提言>
東京大学未来ビジョン研究センター「紛争鉱物取引規制への対応に関する提言」
(提言本文内で、国際ジャーナルに掲載した英語論文の日本語版が読めます。)
<授業実践論文>
・華井和代「グローバル社会の中の自分」をとらえる社会科教育-コンゴの紛争資源問題を教材として」(『社会科教育研究』134号、日本社会科教育学会、2018年、10-22頁)。
・華井和代「消費者市民社会をめざす社会科教育実践―コンゴの紛争資源問題と日本の消費生活のつながり」(中等社会科教育学会編『中等社会科 21世紀型の授業実践―中学校・高等学校の授業改善への提言』学事出版、2015年、160-169頁)。
7.参加申し込み方法 QRコード 右のQRコードからお申し込みください。
申し込みの締め切りは2025年3月9日 23:59です。
参加者には詳細をメールで連絡する予定です。
8.企画担当:研究推進委員会 問合せ 講演会全般:茨木智志 ibaraki@juen.ac.jp
    参加申込み:小貫 篤 onukiatsushi@mail.saitama-u.ac.jp

※案内ポスターは こちら  です。

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