本学会について

会長あいさつ

ご挨拶

日本社会科教育学会 会長 森茂 岳雄

戦後、日本の新しい国家建設の担い手である民主的人間の形成をめざして新設された社会科が誕生して、2017年で70年を迎える。本学会は、この新しい教科を育て、現場の実践を豊かなものにしようと、その5年後の1952年に創設された。以後、65年に渡って、研究大会や学会誌『社会科教育研究』、またさまざまな出版物等を通して、その時代の教育改革や学校現場の抱える課題に向き合いながら実践と研究を積み重ねてきた。

今日、安全保障関連法案の成立や改憲に向けた政権与党勢力の動きが活発化している中で、2016年には初の18歳選挙権が施行された。今日ほど、成立期の社会科が目指した民主主義を担う主権者の育成が求められている時代はないといってよい。その意味で、今日の学校における子ども達の課題と日本の抱えるリアルな社会的課題に向いあい、その主体的解決に向けて思考する教科としての社会科の役割が改めて問われている。

折しも、2016年は、アメリカで社会科(Social Studies)が成立して100年目を迎える。1916年の全米教育協会(NEA)の社会科委員会レポートにおいて、「世界共同体」の一員としての「よき市民性」(Good Citizenship)を育成する教科として社会科は成立した。日本においても、今日教育課程改革の進行の中で、社会系教科においても改革議論が活発に進められている。

本学会は、このような改革の時代の中で、「よき市民性」を育成する新しい社会科の理論と実践の創造について、会員相互の自由で活発な議論を保証する場を提供したいと願っております。これまでにも変わらぬ会員の皆様のご協力と積極的な参加をお願いするとともに、新しい仲間の入会を歓迎いたします。

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